FMコラム

【最新解説】ファイルメーカー2025のアップグレード方法について

Clarisの最新プラットフォーム「ファイルメーカー2025」は、パフォーマンス改善やクラウド/ハイブリッド運用強化、
AI連携などで業務アプリ開発の可能性を大きく広げます。
既存環境からスムーズなアップグレードを実現する7つのステップを詳しく解説します。

■ステップ1:現行環境の棚卸とバックアップ
– 利用中のFMバージョン(Pro/Server/Cloud 版)やOS、ハードウェア構成をリスト化
– データベースファイル、スクリプト、カスタム関数、レイアウトを丸ごとフルバックアップ
– 各種プラグインの対応状況とライセンス期限をチェックし、最新版を入手
– バックアップは「世代管理」方式で最低3世代を保持し、リストア検証を行う

■ステップ2:テスト環境の準備と並行稼働
– 本番環境と同一スペックのテスト用サーバー(オンプレ/クラウド)を構築
– ネットワーク設定、アクセス権限、スケジュールバッチなども本番同等に再現
– 旧バージョンと並行稼働できる仕組み(別ポートやサブドメイン)を確保し、ユーザーへの影響をゼロに
– テスト用データを匿名化して投入し、プライバシーリスクやパフォーマンスをリアルに計測

■ステップ3:データ互換性と移行検証
– レコード件数やフィールド定義変更の履歴を調査し、数値フィールドや日付型の扱いを確認
– データインポート/エクスポート機能で文字化けやNULL発生をチェック
– 大量データ移行時のスループット計測で、必要に応じインデックス再構築を検討
– データ正確性テストを自動化スクリプトで実行し、結果をレポート化

■ステップ4:スクリプト・レイアウトの最適化
– ファイルメーカー2025で追加・変更されたスクリプトステップや関数をリスト化し、置換候補を適用
– レイアウトの自動リサイズ設定やボタン配列、タブコントロール挙動を実機で検証
– モバイル/WebDirect公開時のレスポンシブ挙動を確認し、CSS調整やJavaScript拡張の必要性を判断
– ユーザー操作実績ログを参考に、使用頻度の高い画面を優先的にチューニング

■ステップ5:外部連携・プラグイン対応
– REST API/OAuth 認証フローをテストし、他システム連携(会計/CRM等)の影響範囲を把握
– 利用中プラグインの2025対応版がリリース済みか確認し、未対応分は代替モジュールを検討
– ファイルメーカー Extend SDK や JavaScript カスタム視覚化を活用し、新機能を拡張

■ステップ6:本番切替とリリース
– 切替日時を確定し、関係者にスケジュールと業務停止時間を通知
– 本番データを最終コピーし、テスト結果を踏まえて最終リハーサルを実施
– 切替直前に緊急連絡先リストを周知し、ロールバック手順をドキュメント化
– 本番稼働後は24時間以内に初動サポートを稼働させ、不具合を迅速に解消

■ステップ7:移行後チューニング&定着支援
– 動作ログやパフォーマンスレポートを分析し、インデックス再構築やスクリプト最適化を継続
– 定期バックアップ/監視体制をクラウド自動化ツールで強化
– 操作マニュアル、FAQ を最新版に更新し、社内向けトレーニングを実施
– ユーザーフィードバックを定期的に収集し、次のバージョンアップ計画に反映

以上ファイルメーカー2025は、クラウドネイティブ化、AI活用、モバイル対応、開発拡張性、セキュリティ強化という5大軸で刷新を図った最新版です。既存環境からのスムーズな移行と、次世代業務アプリの実現を同時に可能です。
導入サポートは弊社までご連絡ください。

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